第5回 フジタの選び方~ママさんドクター編~
大野孝生 助手
~2021/11/14更新~
皆さまこんにちは
藤田医科大学 救急総合内科です。
フジタの選び方第5回です。
多様性ある当科ですが、子育て真っ最中のママさん・パパさんも多く在籍しています。
世の流れとして「ワークライフバランス」というものは以前に比べて大切にされるようになりました。
とはいえ、急性期病院で働きながらそれを両立できるものでしょうか?子育てをしながらキャリアを積むことはできるのでしょうか?
そこで、本日は実際に働かれている当科のママさんドクターからお話を伺ってきました。
同じような悩みを抱えている方へのご参考になればと思います。
・3児のママさんドクターの場合
・2児のママさんドクターの場合
・安藤 綾先生の場合
3児のママさんドクターの場合
私は初期研修・後期研修ののち、救急専門医を取得後に出産し、現在は小学生〜保育園児の3人の子育てをしながら時短勤務で働いています。
いつの間にか、今年、卒後21年目となりました。
卒後10年目から愛知県内の別の救命救急センターでER医として働いていましたが、育児をしながらであったため当直などをしておらず、臨床経験が浅く、自分の診療スキルに自信がありませんでした。
卒後15年目を超えると、当時、救急科に10名ほど在籍するうちの現場の最年長となってしまい、必然的に管理的な仕事も多くなってきて、業務の中で患者さんを診療する時間が減ってしまいました。
「このままでは、どんどんと年次だけ積み重なっていってしまう…」と悩みました。
「もっと自分の診療スキルを上げたい」
「限られた自分の時間をまずは患者さんの診療することに費やしたい」
という思いから、3年前、卒後18年目で藤田医科大学・救急総合内科へ入局しました。
藤田医科大学の救急総合内科は、ER、総合内科、集中治療の3部門あり、各部門に素晴らしい指導者が多数おり、また、後輩たちも優秀な医師が多いため、困ったときはすぐに相談ができ、とても気楽に仕事をすることができています。
時短勤務でも勤務時間内は他の医師と同じように責任を与えられ、同等に扱ってもらえます。
「短い時間でも来てもらえるだけで、本当に助かります!」とも言ってくれます。
しかし、私の勤務時間の終わりが近づくと、「そろそろ帰らなくて大丈夫ですか?引き継ぎますよ!」と皆が優しく気を使って私を帰らせようとしてくれます。
診療の途中で帰るのは後ろ髪を引かれる思いですが、信頼できる仲間に引き継げるので安心して帰ることができます。
このような両立が可能なのも、ER型救急という診療科の特性であったり、総合内科や集中治療部門もチーム制を取っているため、ということもありますが、何より医局のみんなの理解があるからであり、この医局を選んで本当に良かったと思っています。
後期研修以降、ずっとERで働いてきて、内科系のアセスメントが弱い、重症管理に自信がない、という自分の弱点がありましたが、救急総合内科は同じ科に総合内科と集中治療部門があるため、分からないことを聞きやすい環境で、しっかりと学ばせてもらっています。
藤田に異動して3年で、多くの経験をさせてもらい、診療スキルは格段に上がりました。
「子育てでブランクはあるけど、もう一度しっかりと学びたい」
「働く時間に制限はあるけど、救急や重症管理もしっかりやりたい」
そんな思いを実現できています。
2児のママさんドクターの場合
初めまして。2人の小学生のママであり、医師 1X年目です。なんだかあっという間に、>10年目になってしまい自分でもビックリです。
皆様に胸を張って言えるような経歴ではないので、お恥ずかしい限りですが、こんな私でも働きやすい環境ですよ!とお伝えできたらと思います。
私は大学卒業後、県内の病院で初期研修後、救急医として勤務しておりました。その後、結婚と同時に渡米いたしました。
数年の滞在で帰国予定のはずが、、、気づけば10年以上滞在し、昨年夏にとうとう意を決して帰国いたしました。
アメリカでは疫学統計学の大学院、その後は研究者として勤務しておりました。
2度の出産もあり、日本の同期がせっせと臨床経験を積んでいる間に、アメリカで子育てと遊びに、研究に忙しく追われるような生活をしていました。
帰国後はやはり臨床の楽しさが忘れられず、渡米前にお世話になっていた上司がいたこともあり、当科に飛び込んでみました。
おばちゃんでありながら、初期研修医のような私を温かく迎え入れてくれた当科には感謝しかありません。
多彩な症例があり、勉強会も豊富です。
臨床、教育経験が豊富な先生方からのレクチャー、若手の先生方の発表の機会もあります。
また一つの科でER、ICU、総合内科、全ての経験を積むことができるのは本当に贅沢な環境だなあと思います。
できることならここで若い時からやり直したいくらいです。
仲間は皆、いい人ばかりで本当に働きやすいです。
病棟業務もチーム制のため、時間制約のある方にも、大変働きやすいと思います。
たくさん臨床経験を積みたい、幅広く知識を増やしたい、プライベートも充実させたい、若い先生方を教育したい、研究をしたいなどなど個々に希望、プランがあると思います。
パパさん、ママさんドクターもたくさんいます。
家庭との両立のために育休、時短勤務をしている先生方もいます。
とにかく様々なバックグラウンドの先生方が多数いますので、自分のプランに合った働き方ができるのではないかと思います。
医師人生においてどんなステージであっても、働きやすい当科はとってもオススメです!
安藤 綾先生の場合
学生の頃は結婚して子供も欲しい、仕事はセーブしてもいいかな…なんて考え、
研修医の頃は仕事楽しい!経験も積みたい!仕事バリバリやりたい!(結婚・子供も考えてはいるけど)…に変わり、
今は仕事もやりたいけど、子育て優先の時期かな…と思い、
将来子育てが落ち着いたらバリバリ仕事したいな…なんて考えている3児のママです。
卒後9年目で6歳、4歳、2歳の女の子を育てながら現在ERで時短勤務をしています。名古屋掖済会病院で初期研修、卒後3年目から藤田医科大学病院救急総合内科で後期研修を経て救急専門医を取得、現在に至ります。
後期研修先として当科を選択した理由は2つです。まずは子育てをしながら働くということが可能かつ理解がある環境であること。そして、ER/ICU/GIMの3部門があることでジェネなリストとして幅広く学べる・経験できる環境であったことです。
当科に所属して7年目になりますが、実際どうだったか。
まずは実際に子育てをしてみると自分の時間がない!家事・育児って終わりのない仕事なんですよね。
しかも家にいる限り逃げ場がない。
さらに外の世界と断絶されて社会から取り残された気分になり、同期はバリバリ働いていて焦りもありました。
そんな思いから必ず家から離れる時間を確保する+キャリアを積みたいという目的で私は子育てをしながら働くという選択を継続しています。
子育てをしながら働くことに関しては、本当に今の職場に感謝しています。
時短勤務ができることはもちろんのこと、岩田教授をはじめ職場の皆さんに理解をしてもらえる環境であることがとても働きやすいです。
また時短勤務の中でも働いている時間はしっかり責任のある立場をもらっているので、モチベーションの向上になっています。
学ぶ場/経験の場としては、勉強熱心な先生が多いことで刺激がたくさんあり、そしてジェネラリストとしての患者さんに対する姿勢が当科の強みだと実感しています。
子育てをしているとなかなか勉強時間の確保が難しいですが、医局内のSNSや勉強会の録画があったりとon timeで参加できなくても自分の時間で勉強できます。
これからの時代、女性であれ男性であれ、育児・介護・趣味など、色々な働き方・働く目的があっていいと思います。
そんな多様性を認めてくれる環境がここにはあります。
そして多様な働き方を認めてくれるだけでなく、ER/GIM/ICUの3部門を網羅していることで、いくらでも自分の可能性を広げられる場所です。私もまだまだココでやりたい事がたくさん!
是非ご興味がある方は一度見に来てください。書ききれないこともたくさんありますし、色々な不安や疑問かあればお話しして解決していきましょう!
いかがだったでしょうか?
ひとことで子育て中とはいっても、家庭環境や積みたいキャリアによって理想の働き方は人それぞれですよね。
「どうせ無理だから…」と諦めずに「こんなふうに働きたい!キャリアを積みたい!」と声に出してみたら、意外に叶うものかもしれません。
自分のやりたいようにデザインできるのも当科の強みだと思います。
興味を持たれた方は是非当科に見学をどうぞ!
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過去の「フジタの選び方」はコチラから!
第4回 フジタの選び方~診療看護師 ver2~
第3回フジタの選び方~後期研修編ver2~
第2回 フジタの選び方~診療看護師編~
第1回フジタの選び方~後期研修編~