教授・指導医の紹介

各分野を代表する著名な教授陣に加え、経験豊富な指導医たちが在籍。
入職後のあなたの成長をきめ細かくサポートします。

教授の紹介

ジェネラリストは
スタッフを一つにまとめる
医療現場の「指揮者」。

救急総合内科学講座 主任教授 岩田 充永

プロフィール
1998年名古屋市立大学医学部卒。名古屋市立大学病院、名古屋大学病院、協立総合病院で研修後、2002年名古屋掖済会病院、08年より現職。学生時代はオーケストラ(チェロと指揮)に熱中し、プロ指揮者に師事したことも。ER型救急で1年目からベテランまで、さまざまな職種が一緒に「患者さんの最善」をめざして治療を進めていく様子は、交響曲を奏でるオーケストラと似ていて気に入っている。

私が目指して欲しいのは、どんな場面でも最善を尽くせる医師です。もしかしたら、日々の業務の中には一見すると無駄だと感じる場面があるかもしれませんが、どんな患者さんからでも学ぶことはたくさんあり、それが将来役立つ瞬間が必ず訪れます。

私は学生時代、オーケストラの指揮者を目指していた時期がありました。救急の現場も、オーケストラと似ています。患者を救うという一つの目的のために、それぞれ専門領域を持つスタッフをまとめ上げる。ジェネラリストは、いわば医療現場の指揮者であると感じます。

私たちの仕事は、絶えず新たな発見があり、一生飽きることがありません。また、常に患者さんと対峙し、大きなやりがいを感じられるのも魅力です。研修では、単に答えを教えるのではなく、あなた自身が考える手助けができればと考えています。皆さんにもぜひ「聞き上手」になってもらいたいと思います。

岩田教授が語る、救急総合内科の核と医療構想

主な著書紹介

『ERのクリニカルパール 160の箴言集』/医学書院 サムネイル
『ERのクリニカルパール 160の箴言集』/医学書院
ERでの心得から実践まで、熱い魂がこもった箴言集。救急で最低限やるべきこと&守るべきことがわかる一冊。
専門外でも不安にならない 救急外来「はじめの一手」/南山堂 サムネイル
専門外でも不安にならない 救急外来「はじめの一手」/南山堂
専門外領域で悩ましいと思うケースを中心に,症例を提示しながら対話形式でポイントを学べるようにまとめた実践本。

患者さんが治る喜びを感じ、
どんな時でも諦めない姿勢を
学び取ってほしい。

救急総合内科 病院教授 植西 憲達

プロフィール
1998年京都大学医学部卒業。神戸市立中央市民病院内科にて研修後、2000年市立鶴舞市民病院内科にて勤務、2005年ジョンズホプキンス大学Bayview Medical Center内科に臨床留学し、洛和会音羽病院総合診療科、洛和会丸太町病院救急総合診療科を経て、2012年に藤田医科大学病院救急総合内科、2014年より現職。日本集中治療医学会集中治療専門医、日本内科学会総合内科専門医。休日には5年ほど前から始めた趣味のアクアリウムを楽しんでいる。数値を見て管理したり水を浄化したりと、ICUの治療との共通点も多いという。

ICUでは、将来的に内科医や救急医を目指す方にとっても有意義な学びの場を提供したいと考えています。そのためにも、私たちの「診断と全身管理を両輪で回す」というポリシーを実践する姿を見せたいと思います。全身管理のみの診断なき重症管理は失敗します。重症患者における内科診断学の重要性も感じていただきたいと思っています。

また、最近は「EBM: Evidense based medicine」という言葉がよく出てきますが、これが適応できる領域はそれほど広くありません。では、何を判断基準にすべきかと言えば、それは病態生理の考え方です。エビデンスも大事ですが、基礎医学の理論を背景にした病態生理も大事。それを実践から学ぶことで、患者さんを見る目も変わってくるはずです。

研修ではまず学ぶことを楽しんで欲しい。当科は冗談を言い合いながらリラックスして働ける場所です。そして何より、患者さんが治る喜びを感じてもらいたいです。手の施しようがないとされていた患者さんが蘇生し、社会復帰を果たす。こうした経験を重ねながら「どんな時も決して諦めない」という姿勢を学んで欲しいと願っています。

主な著書紹介

『INTENSIVIST』/メディカル・サイエンス・インターナショナル サムネイル
『INTENSIVIST』/メディカル・サイエンス・インターナショナル
2009年1月に創刊し、年4回発行されている集中治療の専門雑誌。編集委員を務め、特集記事の執筆などを担当している。
『medicina』/医学書院 サムネイル
『medicina』/医学書院
内科診療に不可欠な情報をわかりやすく届ける総合臨床誌。2002年2月号では特集「臨床に役立つ解剖・生理学」を企画。

学術的な研究を行い、
医学・医療の発展に
貢献できるのも魅力。

救急総合内科学講座 臨床教授 寺澤 晃彦

プロフィール
1996年名古屋大学医学部卒。名古屋掖済会病院での初期研修を経て、国立名古屋病院、米国カリフォルニア州サンフランシスコ在郷軍人病院、国立病院機構名古屋医療センター、米国タフツ大学臨床研究健康政策研究所(研究員)などで勤務後、2013年から当科へ。2019年には臨床教授に就任し、現在に至る。休日の楽しみは、小学生の息子と海釣りに出かけること。

当科には、臨床能力の非常に高い指導医がたくさんいます。また、そのような臨床医を目指して全国から参集した優秀で積極的な後期研修医が在籍し、臨床研鑽を積んでいます。このような指導医・同僚と一緒に、コモンな疾患から難しい症例、あるいは比較的稀な症例まで、幅広く経験できるところが当科の一番の魅力です。

また、本人の希望があれば、学術的な活動ができるところも大きな魅力の一つです。診療レベルでは、アウトカムの如何に関わらず毎日が過ぎていきます。しかし、研究では、個人として経験したことをその場で終わりにするのではなく、次の課題や解決法へとつなげることで、一つ上のレベルを目指して医学・医療の発展に貢献できるという醍醐味があります。

当科の研修プログラムは、一般病院とは違った総合診療領域の後期研修を希望されている方には、非常に魅力的な内容だと自負しています。みなさんのお越しをお待ちしています。

主な著書紹介

有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン2019年度版 サムネイル
有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン2019年度版
科学的根拠に基づき子宮頸がん検診の推奨を提示したガイドラインです。文献レビュー委員会として執筆に関わっています。
胃がん検診 エビデンスレポート 2014年度版 サムネイル
胃がん検診 エビデンスレポート 2014年度版
胃がん検診の有効性評価に関する科学的根拠の検討を目的としたもの。胃X線や胃内視鏡、ヘリコバクターピロリ検査などの胃がん検診における利益・不利益について記載。

誇りを持ってER前線で働く
焦らず、弛まず、怠らないER集団でありたい

救急総合内科学講座 病院教授 渡瀬 剛人

プロフィール
2003年名古屋大学医学部卒。卒後、海南病院・名古屋掖済会病院勤務。2007年より、オレゴン州ポートランドにあるOregon Health and Science Universityにて救急レジデンシーとER管理のフェローシップを修了。Healthcare MBA取得。2012年よりシアトルのワシントン大学救急科に加わり、ERのオペレーションを副部長として統括。2020年より現職。
クラフトビール作り(アメリカにいた時)とボルダリングが大好きで、自分の好みのビールや岩壁の完登というゴールを目指す際に、ゴールは一つでもそこまでの過程は色々とある点はERの診療と似てるなと思っています。

「ERなんて簡単」
「ER医なんて振り分け屋」

これは日米通して耳にする発言です。こう発言している人たちの言わんとすることも理解できます。私はこれには2つの理由があると思います。
一つ目の理由としてこう発言する人達が真のER医の姿に暴露されていないからであり、もう一つの理由として我々ER医が自分たちのポテンシャルを出していないからです。ER医にしかできないことがあります。混雑時ER全体のトリアージしながらの診療、重症患者のチームワークアプローチ、社会的弱者唯一の窓口となり得るERを受診する患者の来院背景を探ること、多岐にわたる疾患の最新・最善の初療を開始し専門家にお願いすること等々。

ER医としてアイデンティティと誇りを持って、受け身にならないER医療を提供する姿を見せ続けたら「ERなんて簡単」「ER医なんて振り分け屋」という発言も減るものだと信じています。
私はアメリカでの救急医生活が13年と長くなってしまいましたけど、私のいた職場で凛として働くER医と日々働けたことが一番の収穫でした。ここ藤田医科大学のみならず日本全国でER医のあるべき姿を皆さんと広められたらと思っています。

主な著書紹介

『主訴から攻める心電図〜異常波形を予測し、緊急症例の診断に迫る!』/羊土社
実症例に基づき、現場の流れに合う主訴という切り口で心電図を読み解きます。
ERで働く研修医・若手医師・さらに心電図を深く学びたい医師にオススメの一冊。

長い医師人生において
ここで経験を積むのが最善の選択肢になる。

高度救命救急センター長 救急科教授 船曵 知弘

プロフィール
1997年慶應義塾大学医学部卒。慶應義塾大学病院で初期研修後、2001年より国立病院機構災害医療センター放射線科研修。慶應義塾大学医学部救急医学教室、済生会横浜市東部病院救命救急センターを経て、2021年より藤田医科大学病院救急科教授、2022年2月より高度救命救急センター長。
日本救急医学会救急科指導医・専門医、日本医学放射線学会放射線診断科専門医、日本外傷学会外傷専門医、日本IVR学会専門医、日本腹部救急医学会教育医。休日は自宅に戻り、子供とプロ野球やMLBの話で盛り上がることが多い。

救急医療は、診断学が基本です。正確な診断がなければ、的確な治療に結び付けることができません。さまざまな手掛かりから、最終診断でなくてもその場面に適した診断をし、治療に結び付けることができれば、これ以上の喜びはありません。

研修医の段階でいかに多くの経験を積めたか、そして、個々の症例からどれだけのことを学べたのかが、その後の自分を作ります。多くの経験を積むのに、当科以上の環境は知りません。多くの指導医、いろんな分野を極めた指導医がいる集団の中で、1つの症例から多くのことを学び、同期や先輩からも刺激を受け、日々の成長を感じられる職場です。

医者の人生は長いです。その中で、始めの数年の経験は後々まで残ります。経験はお金では買えません。自分にどれだけの投資できるのか、救急医として、総合内科医として、ここで自分に投資するのが、最善の選択肢だと保証します。

主な著書紹介

救急IVR止血術 完全マスターガイド.金芳堂(2021年2月)
救急で必要なIVRの手技に関して、特に止血術を中心に多くの症例を掲載。IVRを武器にしたい救急医、救急医のIVRの考え方を知りたいIVR医にオススメの一冊。
救急画像診断「超」入門-危険な所見を見抜くために-.メディカル・サイエンス・インターナショナル(2018年9月)
画像の基本的な考え方として、最低限の知識を得るのに最適な一冊。研修医、画像が苦手な後期研修医、看護師、院内で従事する救急救命士など幅広く読んでいただきたい内容になっています。

指導医紹介

ジェネラリストになるために、
私たちが指導します。

救急総合内科
ICU部門 助教

日比野 将也

さまざまな疾患を診られるようになりたい。軽症だけでなく重症患者もビビらない医師になりたい。家庭もあるので仕事とのバランスを考えて働きたい。とりあえずジェネラリストを目指したい。…当科はこんな方におすすめです!迷ったらまずはご連絡を。後悔はさせません!

資格
集中治療専門医、総合内科専門医、家庭医療専門医・指導医、プライマリ・ケア認定医
救急総合内科
GIM部門 病院講師

加藤 千紘

現在、仕事と育児を両立し、3人の子どもを育てながら働いています。救急総合内科は、仕事と家庭のバランスが取れた働き方を尊重しており、どちらかを諦めるのではなく「家庭を大切にしながら急性期でバリバリ働きたい」という望みを叶えられる場所です!

資格
救急専門医
名古屋大学
救急集中治療科 講師

神宮司成弘

名古屋大学附属病院で研鑽しながら後輩の指導を行っています。名大では藤田本院とはまた違った患者層、症例を経験することができますが、藤田のER・ICU・GIMを通して積んだ経験のおかげで、総合内科医として、また重症内科医として、どこでも活躍できることを実感できます。

資格
総合内科専門医、救急科専門医、
集中治療専門医
岡崎医療センター
救急科

都築誠一郎

藤田本院のER・ICU・GIMでの経験を積んだことで、岡崎医療センター(https://okazaki.fujita-hu.ac.jp/)のERでもあらゆるニーズに答えることができる救急医療を展開することができています。内科医として救急医療に携わり、ただの振り分けではなく根本診断と治療まで踏み込めることにやりがいを感じています。

資格
総合内科専門医、救急科専門医、
集中治療専門医、ICLSコースティレクター