第1回フジタの選び方~後期研修編~
大野孝生 助手
2021/06/16更新
「そろそろ本気で後期研修先考えないとな-」
この記事は
・愛知県での後期研修を考えている
・救急専門医、内科専門医、集中治療専門医取得できる環境を考えている
・ジェネラリスト、患者さんに包括的に関わりたい
そんな先生方に向けて書かれています。
みなさんこんにちは!藤田医科大学病院 救急総合内科です。
そろそろ後期研修先を選ばれている頃だと思います。
夏頃には同期の人たちも病院や進路を決め始めますよね。
「どうしよう、こっちもいいし、こっちもいいし…決められない…」
そんな方も多くみえることと思います。
実際に私もそうでした。
そんな悩みを抱えている先生方に向けて、
当科所属の先生方がどのように当科を選択されたのか、シリーズとしてご紹介させていただこうと思います。
題して、「フジタの選び方」
第1回は4人の先生方からお話を頂戴いたしました。
皆様のお役に立つ情報であればと願っております。
それではどうぞ!
~冨永聡先生の場合~
こんにちは!医師6年目の冨永聡です!
丁寧な問診と身体診察をモットーに日々診療中です。
以前は他院の内科プログラムで後期研修をしていました。
しかし、重症患者の診療で全く太刀打ちできず…
「重症患者管理をもっと学びたい」
そう思い、院外研修で救急総合内科に半年お世話になったところ非常に勉強になったのでプログラムを変更し現在に至ります。
以前の勤務先は2次救急病院で、外傷は軽症しか来ませんでした。
藤田に来たばかりの時は重症内科症例や重症外傷症例の診療は強い苦手意識があり”怖かった”です…
しかし当科は診療時のバックアップ体制やフィードバックがしっかりしているので診療していくうちに次第に苦手意識が薄れていきました。
今では重症患者の事前管制がかかると「オッシャー!やったるでー!!」と意気込みするほどになりました笑。
科内の教育を受ける機会はとても多いです。
また、自分が学生や研修医、後期研修医に教育する立場になり、アウトプットにする機会も多く知識が定着しやすいという非常に素晴らしい環境です。
今後のキャリアプランはまずは救急専門医・集中治療専門医の取得を目指します。
臨床と教育に携わりたいので当院での診療を続けたいと思っています。
当科に来る後期研修医は
「最初から3次病院でやってました」
という人は少なくみんな重症症例に戦々恐々としながら成長しています。興味のある方はぜひ見学に来てください!
~川本雄也先生の場合~
「救急しかやらん!あれ内科もオモロいな…感染症…楽し!」
医師7年目の川本雄也と申します。
2021年度より藤田医科大学病院救急総合内科に助教として赴任しております。
赴任前は兵庫県立尼崎総合医療センターのER総合診療科に在籍しておりました。
私が後期研修の次のステップとして藤田医科大学を選んだ理由は主に2つあります。
・医師たるものジェネラリストであるべき
・目標が身近にいる
1つはスペシャリスト以前にジェネラリストでありたいと思ったからです。
専門家にコンサルトした際、「当科の領域ではない」「典型例ではない」という返事をされる事が度々ありました。
ジェネラリストに求められる事は「典型例を診断・治療すること」ではなく、「各専門領域の狭間に落ちるような疾患をいかに拾い上げ、適切に介入するか」が大切であると思っています。
私は特に感染症、集中治療に関心があります。
非感染症に長けていなければ感染症診療はできない。
中等症の管理ができてこそ、重症化を防ぐ事ができる。
そんな信念を持ち私は日々診療にあたってきました。
しかし、その信念を実現するための総合的な知識、経験はまだまだ不足している。
感染症、集中治療を学びながら他の領域の経験も可能な藤田医科大学病院は私にピッタリな病院でした。
2つ目は、目標となる医師が藤田にいたからです。
ジェネラリストとして働く藤田医科大学の人達を見て、自分もこの病院で働きたいと直感的に思ったからです。
藤田医科大学に来るまでは、専門が多く存在するこの時代に、専門を1つに絞っていない事への悩みや葛藤がありました。
藤田医科大学に見学に来た際、スタッフの方にその悩みをぶつけてみました。
「勉強したい事を絞る必要ありますか?」
専門を1つに絞らない強み、格好良さを目の当たりにしました。
そういったマインドを持った人達と働きたいと思ったことを覚えています。
純粋に医学が好きで、勉強したいことはたくさんあります。
ただ人生は一回しかありません。
その中で「学ぶことを1つに絞る」なんて事はできませんでした。
この思いで私は藤田医科大学病院を選びました。
~服部孝彦先生の場合~
28歳独身男性です。賑やかなことが好きで最近は自宅で料理を作ることにはまっております。
僕は藤田医科大学病院で初期研修から従事しており現在は内科研修医プログラムで研修5年目として内科・救急対応など日々修業に励んでおります。
初期研修中より当院での診療に携わる中で救急総合内科という科のしめる役割の大きさを感じていました。
1400床を超える病床数を誇る藤田医科大学病院。
各診療科では専門的治療が行われています。
専門的治療を行いつつ、患者さん一人一人の病気、生活や気質まで全人的なケアまでしていくにはどうすればよいのだろうか?
内科総合力を磨く必要性を感じておりました。
当科の先輩方の働き方を研修医時代から目の当たりにしていました。
救急外来・内科外来での初期評価から入院後の各疾患に対して各科と連携し加療に関わり、時には重症疾患に対してのICU管理も行い、そして退院後の生活まで一丸となり全過程に介入する姿に感動していました。
理想としている内科総合力の高さに私は惚れ込んでいました。
将来の働き方に関しても不透明なことが多い昨今。
「どこに行っても戦力となりうる力をつけたい」
そう考えていた僕は内科医として研鑽を積んでいくため当科に所属し後期研修を行なっていくこととしました。
今後は内科専門医取得を目指しその後は内科医として場所を問わず必要とされる場にて一助を担えればとおもいます。
~神間しほ莉先生の場合~
「78歳歩行障害、92歳頭痛、95歳腹痛、83歳倦怠感、、、もっと外傷こないかな、、」
私が初期研修をしていた地域は、日本でも高齢化率の高い地域。
初期研修病院の救急外来に来る患者さんは内科疾患、さらには高齢者のcommon diseaseがほとんどでした。
災害医療に興味があり選んだ病院で、救急受診される患者さんが内科的主訴ばかりなのは私にとって、とても意外でした。
「先生外傷だよ! 70歳男性、抗凝固薬飲んでいるけど、どうします?」
高齢化の日本において、背景に内科疾患を抱えていない患者さんはいない。
災害医療においても、内科の力は必ず必要だと思ったのです。
救急といえば、コードブルーのようなイメージが強いですがそのような病院や患者さんばかりではありません。
多くは発熱などを主訴としたcommon diseaseです。
三次救急も経験でき、内科のcommon diseaseの入院から退院、さらには入院後の集中治療まで経験できる、
他の診療科の先生とも連携して、自分達でてきることは自分達でやる。
幅広い領域で常に患者さんのための医療を行う救急総合内科はとても魅力的であり、救急総合内科を選びました。