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総合内科には興味がありますが、救急や集中治療領域には苦手意識を感じております…。大丈夫でしょうか?
- 大丈夫です。当科には総合内科、集中治療、救急医療などそれぞれの分野における優秀な指導医がいます。彼らの指導の下で得意分野の異なる仲間と研鑽を積むことで、どの分野においても一定水準以上の診療ができるジェネラリストになれると確信しています。
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総合内科になりたいのですが、救急や集中治療まで扱うことに戸惑います…外傷も扱うのですか?
- 慣れない領域に不安を持つのは当たり前です。当科では守られた環境できちんとした指導をしておりますのでご安心下さい。日本の救急医療は主として外科出身の医師が、集中治療は麻酔科出身の医師が担ってきた歴史があります。これは、交通外傷が中心だった頃にできたシステムですが、現在は内因性救急が多くなってきています。そこで私たちは、「診断学に精通した内科医・ジェネラリストが彼らと協働し救急医療や集中治療に参画することで、より社会に貢献できるのではないか」と考え、日本初ともいえる挑戦を続けています。
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ERで扱う疾患にはどのようなものがありますか?
- 1-3次救急をカバーしている当院のERのにはあらゆる疾患を経験できます。急性冠症候群や脳卒中といった重症疾患、多臓器疾患を多く抱えた高齢者など内因性疾患が多いですが、一方で外傷や中毒、熱傷といった救急疾患も多く搬送されてきます。小児、婦人科疾患は内因性疾患に比べると少ないですが、専門家と一緒に診療にあたることも可能です。
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GIMで扱う疾患にはどのようなものがありますか?
- コモンな疾患からレアなものまで幅広く経験することができます。急性肺炎、尿路感染症、腹部感染症などの感染症が多く、他にも食欲不振や体重減少、関節痛やしびれといった鑑別が多岐にわたる疾患も経験することができます。大学病院ならではの希少疾患や他院から紹介された診断困難な症例も多く経験できます。チームで診療するので総合内科医として研鑽するには最適な環境だといえます。
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ICUで扱う疾患にはどのようなものがありますか?
- 7割が内因性疾患(敗血症性ショック、急性呼吸不全、急性肝不全、甲状腺クリーぜ、ギランバレー症候群、COVID-19など)、3割が外傷、中毒、熱傷といった救急疾患になります。救急外来から搬送される重症疾患を扱うため、疾患の幅は非常に広く、また症例数も多く経験することができます。
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給与や勤務時間などが心配なのですが…?
- 大学病院は給料が安いというイメージがあるかもしれませんが、その年次の医師の平均的な金額を下回ることはありませんのでご安心下さい。また、「自分や家族を大切にできない医師が患者を大切にできるわけがない」という考えの下、出産された女性医師のサポート、男性医師の育休取得(男性の1ヶ月以上の育児休暇取得率>8割)のほか、日々のプライベートの時間もしっかり確保できる体制を整えています。
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日勤の勤務は何時間ですか?
- 部門ごとに多少のばらつきはありますが、8時半〜17時までが基本です。完全シフト制ですので、17時以降は基本的に夜勤者、当直者に引き継ぐことができ、プライベートの時間を確保できます。17時以降も当院には3名の当科医師が配属されています(ER当直2名、救命ICU当直1名)ので、夜間病棟の患者さんの対応が必要になった時、担当医が呼び出されることはほとんどありません。
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夜勤の体制と時間を教えてください。
- ERの夜勤には2名(指導医+専攻医)、救命ICUの夜勤には1名の当科の医師がいます。365日24時間、3名以上の医師が常駐していますので、1人で治療方針に悩むこともありません。夜勤の勤務時間は17時〜翌8時30分までとなります。
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夜勤は月に何回ありますか?
- 3〜5回程度です。夜勤ができない日など、事前に希望を聞いてから勤務表を作成しますので、週末の勉強会や家族との時間もしっかりと確保できます。
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時間外勤務は月に何時間くらいですか?
- スタッフによってばらつきがあります。子育てをしながら働く女性医師など時間外勤務が全くないスタッフもいますし、患者さんの状態が不安定な場合には時間外勤務が発生することもあります。その場合は時間外手当がつきます。
- 日々の買い物などはどうされていますか?周辺はどんなお店がありますか?
- 日用品が手に入るスーパーやコンビニが近くに数軒ありますし、国道1号沿いには飲食店もたくさんあり、生活で不便を感じることはありません。病院から数km離れた市街地に住んで車で通勤する者も多く、病院の近くで買い物をする必要がないことも多いです。
- 平日の昼食はどうされていますか?
- 当院のB棟8階には職員食堂があり、遠くの景色を眺めながら、日替わりのメニューを手頃な価格で楽しめます。そのほか、院内にはファミリーマート、ドトールコーヒーもありますので、そこで買って食べることも多いです。
- マイカー通勤は可能ですか?
- 可能です。多くのスタッフは車で通勤しています。当院の職員駐車場に停めることができます(有料:500-2000円/月)。
- 交通費は全額支給されますか?
- 公共交通機関での通勤は基本的に全額支給されます(上限月50,000円)。マイカー通勤の方は距離数に応じて支給されますので燃費によります。高速道路を使っての通勤は全額支給というわけにはいきません。
- 配属された部署以外の職員の方たちとのコミュニケーションに不安があります。
- 病棟の看護師さん達はとてもフレンドリーで仕事がしやすいです。臓器別専門医の先生方とのコミュニケーションを取る機会が多いため、最初は緊張するかもしれませんが、次第に慣れていくはずです。臓器別専門医の先生とディスカッションするのはとても楽しく、ジェネラリストの醍醐味だと言えます。そのためにも日々勉強です!
- 外勤はどのような勤務形態になりますか?
- 当科では週に1回、外勤に行っていただきます。市中病院の外来や救急外来、訪問診療など、外勤先の病院によって内容は異なり、大学病院では学べないことを学ぶ機会として大変重要です。先生方の希望に応じて外勤先を提案しますが、希望がなければこちらから提案させていただきます。
- 研修中に受け持つ患者さんは何人くらいですか?
- 例えばGIM(総合内科病棟)の場合、1チームあたり常時15人前後の患者さんを担当します。そのため、主治医制で担当するよりも多くの患者さんを担当することになります。ICUの場合は、常にほぼ満床であり、回転も早いため、内因性疾患、外傷、中毒、熱傷など、かなりの症例数を経験できます。いずれにしても症例は十分あります。症例が多すぎて負担と感じる場合は、上司や先輩と相談して調整することも可能です。
- 研修先の希望を出すことは可能ですか?
- もちろん可能です。ER、GIM、ICUの部署の希望はもちろん、外部の病院への研修希望もおっしゃってください。大学病院だけに県内外の病院と繋がりがありますので、あなたが行きたい病院があれば是非相談してみてください。
- 配属先・勤務先はいつ決定しますか?
- 少なくとも数ヶ月前には決定します。ドラマであるような、「来週から○○病院へ行ってね」というような無茶な人事は決してありませんのでご安心ください(笑)。そもそも本人が希望もしていない病院で勤務をさせられることは絶対にありません!
- 研修終了後の進路は?
- 後期研修を修了後の進路については、個々人の希望を尊重しています。具体的には
・ダブルボードを取るために再度救急あるいは内科専攻医になる
・集中治療専門医を取るために当科に残って集中治療専門医プログラムに乗る
・開業
・自分の希望する医療機関への就職
・他の専門領域(サブスペシャル)の研修
・大学に残って後進の育成を行う
・大学院への進学
・留学(海外及び国内)
などを想定していますが、いずれの場合も推薦状を作成するなど最大限の支援を行います。多様な場所で活躍できるジェネラリストのニーズは高く、就職先に困ることは絶対にありません!
- 救急医になりたいのですが、内科を研修しなければいけませんか?
- 救急医は、全身状態の安定化に精通していることが必要です。しかし、適切な診断・評価なくして適切な治療を行うことはできません。診断学を学ぶ上で総合内科病棟での研修はとても適した環境です。総合内科病棟では50名前後の入院症例を担当し、主にERから入院する内因性疾患(common diseaseの主治医能力を獲得するのには最適です)と診断困難で紹介されてきた症例で構成されています。将来、救急医となるのであれば、このような環境で内科医の思考過程を習得しておくことは極めて強い武器になるはずです。
- 採用後、自分のスキルを向上させることができるか心配です。
- 「自分がここでちゃんと働けるだろうか…」という不安は誰にでもあるものです。そんな先生方のために、複数の優秀な指導医がいます。少しずつ慣れ、学習し、振り返り、身につけていくことで、確実に成長してくことを実感できるはずです。現在研修中の先生方も、最初は不安でいっぱいでしたが、日々成長し、1人でできることが増えていて頼もしい限りです。
- 院外教育について教えてください。
- 平日の夜や週末の勉強会には自由に参加可能です。勤務希望を出しておけば、休みを確保することは容易ですので、通常業務に支障のない範囲でたくさん勉強してきてください。また、ACLS、PTLS、JATEC、FCCS、MCCRCといった、公式のトレーニングコースについては、医局から参加費、宿泊費が出ます。自分がスキルアップし、ぜひ周りにも広めてあげてください!
- レジデイとはなんですか?
- 毎週木曜日の午後はレジデントデイ(通称レジデイ)です。この時間、専行医はduty freeとなり、指導医から「これだけは3年間のうちにおさえておいてほしい」というコアな内容についてレクチャーを受けます。(例:ショック、外傷、中毒、人工呼吸器、血液浄化療法など)。また日常的に困っていることやモヤモヤしたことを振り返る時間にも充てています。省察的実践家として成長をするために欠かせない時間です。
- どれくらいの専攻医が修了後、科に残るのでしょうか?
- ほとんどの専攻医が科に残りそのまま研鑽を続けてくれています。ダブルボード、トリプルボードを目指してプログラムを継続する医師もいますし、研究をするため大学院に入る医師もいます。3年間では当科の魅力は伝わりきらないと思いますので、後期研修修了後も是非我々と一緒に勉強しましょう!
- ドクターカーやドクターヘリに乗る機会はありますか?
- もちろんあります。プレホスピタルについての知識と技能を現場や講習会などを通して身につけていただき、希望があれば乗ることが可能です。もちろん希望がないのに無理やりやらされることはないのでご安心ください。
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職員宿舎はありますか?
- 病院の敷地内に職員寮があります。希望者全員が入居できない可能性もあります。当科の医局員は、職員寮ではなく近隣のアパートを借りています。
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ユニフォームはどのようなものですか?
- 当Webサイトでスタッフが着ているものをご確認ください。入局時にはユニフォームをプレゼントします。また、藤田学園の白衣が病院から支給されます。
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育児・介護制度について教えてください。
- 私たちはワークライフバランスを大事にしています。男性医師が1ヶ月以上の育児休暇を取得する割合は8割を超えており、当然の文化となっています。介護や看病のために仕事量を制限しながら働く医師も少なくありません。家庭やプライベートの都合はなるべく制限せず、長く働ける職場環境を目指しています。
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保育園等はありますか?
- 院内保育所があり、当科の職員も利用しています。時間の融通も効き、安心して働くことができます。詳しくはぜひ見学に来ていただき、当科のママさんドクターに聞いてみてください。
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連続休暇について教えてください。
- 毎月、皆さんからの希望を踏まえて勤務表を作成していますので、学会や研修、旅行など、連休を取得することも容易にできます。また、全医局員が5日以上の夏休みを分割あるいは連続で取得しています。1週間の海外旅行に行くスタッフもいますよ。
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カフェテリアプランとはなんですか?
- 選択型の福利厚生サービスのことで、自分好みのサービスを選べるのが特徴です。旅行の宿泊代や交通費、ジムの年会費、メガネや本を買うなど、いろんな場面で使えます。年間55,000円分のサービスを受けられますので、使わないと損ですよ!
- どのような人材を求めていますか?(採用基準)
- 「どんな疾患でも怖がらずに幅広く診られるようになりたい」
「いろんな場面で活躍できるジェネラリストになりたい」
「将来の専門科は決めていないが、とりあえず幅広い知識と技量を身に付けたい」
「まずは三年間、内科や救急を全般的に勉強したい」
こんな方なら誰でも大歓迎です!自分のステップアップに私たちを利用してください!
- 語学力は問われますか?
- 一切必要ありません!
- 応募するのに「敷居の高さ」を感じます。
- 「大学病院」、「医局」と聞くだけで敷居が高くなるのは無理もありません。しかし、当科のスタッフは全員「ここは医局というより市中病院の一つの科」だと言います。いい意味で「医局らしくない医局」です。退職するときもしがらみを感じることはありませんし、医局の人事でどこかへ飛ばされることは決してありません。
- 年齢制限はありますか?
- ありません。初期研修修了後の先生方はもちろんのことですが、
・「後期研修終了後に、さらに内科を勉強したい」という7年目医師
・「外科専門医を持っているが内科疾患を全般的に学びたい」という20年目医師
・「循環器内科専門医を持っているが、集中治療について勉強したい」という9年目医師
など、様々なバックグラウンドを持った医師が、当科に来て研鑽を積んでいます。
- 選考はどのような形で行われていますか?
- 教授との面接、必要書類のご提出をお願いしています。筆記試験などは特に設けていませんので対策は不要です。
- 病院の見学はできますか?
- もちろん大歓迎です!週末はスタッフの数に限りがありますので、平日がオススメです。
- 見学をさせていただく場合、どういった内容になりますか?
- 事前にメールで「見学をしたい場所」「将来のビジョン」などをお聞かせいただき、ニーズにあった内容を提供させていただきます。
例)
8時:救命ICUカンファレンス
9時:I C U教育回診
10時:教授と懇談
11時:G I M部門見学
12時:昼食
13時:カンファレンス
14時:E R部門見学
15時:みんなで勉強会
16時:先輩と懇談
- 実際に研修した先生方のお話しを聞きたいです。
- もちろん可能です。見学に来ていただければ必ず話すことができますし、見学に来られない場合でもウェブシステムを用いて、当科のスタッフと研修について相談することができます。詳しくは当ホームページからお問い合わせください。
- 子供が小さいので日勤のみの勤務も可能ですか?
- もちろん可能です。当科で勤務するママさんドクターは、未就学児を含めて子育てをしながら勤務をしており、当直は免除されています。週30時間勤務、週40時間勤務など、様々な勤務形態で契約することが可能なので、子育てをしながら、またご実家の開業をお手伝いしながら、自分のライフスタイルに合わせた研修が可能です。
- 結婚・出産後の職場復帰は可能でしょうか?
- もちろん可能です。当科には産休・育休含めて数ヶ月間、現場を離れて子育てに専念する女性スタッフも複数いますが、その後はちゃんと職場復帰して、子育てをしながら働いています。家庭や子育ても大事にしながら長く働ける職場として、ママさんドクターにも好評です。