超音波セミナーの様子
日比野将也 助教
12月8日、一宮市の大雄会病院で「大雄会セミナー」に参加させていただきました。
「超音波を用いた診断」と題して、超音波を色々な場面で活用していくためのセミナーです。以下のような三部構成でした。
①基礎・POCUS
Point of Care Ultrasoundは近年、救急診療だけでなく病棟や在宅などで積極的に取り入れられています。対象臓器は腹部や心臓はもちろん、肺や血管など多岐に渡ります。時間をかけずにベッドサイドで系統だってエコーを当てることで診断だけでなく病態の把握やマネジメントに生かしていく、というものでした。今回はその中でもショックの評価「RUSH」についてお話しました。心臓、血管の評価を通してショックの病態をより正確に把握できるというものです。
②心臓超音波をより詳しく
心臓超音波は壁運動や収縮能の評価だけでなく、拡張能や血流の評価など、実に情報量が多い検査です。今回は確実に心臓を描出できるようなコツや、血流をどう評価するか、拡張能の評価の仕方なども勉強しました。奥が深い!
③その他色々な場面で使えるエコー
肺はもちろん、眼球や体内の石灰化病変などまでエコーで診断できる時代です。CTがなくてもエコーでここまで評価ができるんだということが実感できました。
勉強会を通して、超音波装置を聴診器のように手軽に使うことで、病態がより正確に評価でき、患者さんのケアに直結させることができることを学びました。参加者の先生方は長丁場でしたが積極的に取り組んでいただけたかと思います。
今後もこのような企画を続けていきたいと思います。