目指す医師スタイル

藤田医科大学救急総合内科は、何を大切にしているのか。
責任者を務める岩田主任教授が「目指す医師スタイル」について語ります。

救急医学・総合内科学講座 主任教授 岩田 充永

救急医学・総合内科学講座 
主任教授
岩田 充永

Why

総合医は、地域の基幹病院や
大学病院にも欠かせない存在

「総合医は、専門医が潤沢にそろっていない地域こそ活躍できる」とよく言われます。しかし、私は「高度急性期医療を担う地域の基幹病院や大学病院でもジェネラリストは必要だ!(専門医と協働できる)」と強く思っています。

当科では、高度急性期医療機関でジェネラリスト部門を担うことで、専門医の素晴らしさを体感でき、「全ての患者に最善の医療を提供するためにはどうしたらよいか」を動きながら考えられる医師へと成長できます。この能力は、将来医師として勤務する場所が都市圏であっても、地域であっても、基幹病院であっても、診療所であっても、必要とされる能力だと思います。

「どんな状況でも活躍できるジェネラリストを育成」イメージ
「総合医は、地域の基幹病院や大学病院にも欠かせない存在」イメージ
How

異質な仲間たちとの出会いが
興味の幅を広げてくれる

私たちの集団は、プレホスピタル・外傷、ER、集中治療、総合内科という4つのセッティングで臨床を行っています。救急専門医を目指す人は主に前3つ、内科専門医を目指す人は主に後ろ3つが研修場所となりますが、専攻を選んだ時には本人も想像していなかった分野に興味を持つことが頻繁に起こります。

これは本当に素晴らしいことです。こんなことが起こるのは、「自分と興味が違う仲間」に対して敬意をもって働いているからだと感じます。私がこの集団の責任者になる時、4つの部門のリーダーは、私が心から尊敬する同世代の医師に務めてもらいたいと願いました。それが実現したことは、私の何よりの誇りです。

「異質な仲間たちとの出会いが興味の幅を広げてくれる」イメージ
What

パンデミックにも迅速に対応
育休取得率の高さも特徴

私たちは、新興感染症のパンデミックにおいて、本邦で最も早い時期から軽症・中等症・重症の治療、家族も含めたケア、地域との連携を行いました。また、幾多の大規模災害においても、DMAT派遣のみならず、地域の急性期基幹病院に月単位で医師を派遣し、ER診療、内科病棟での入院主治医機能の支援を行っています。

大学病院での救急受け入れ件数は全国No.1。応需率は95%を誇り、どのような場面でも目の前の患者の最善を考えることができるのが当科の強みです。また、男性医師の育休取得率90%以上も誇るべき数字だと考えています。これからも皆が仲間を想い、家族を大切にできる環境づくりを進めていきたいと思います。

救急医学・総合内科学講座 主任教授 岩田 充永

「パンデミックにも迅速に対応育休取得率の高さも特徴」イメージ