写真の撮影は許可を得ておこなっております。
講演会や執筆情報を
発信する活動ブログ
私たちは、外来・ER・病棟・集中治療室と幅広いフィールドで内科学の知識をベースとして様々な時間軸に対応できるジェネラリストとして診療を行っています。医師としての専門性を追求することの重要性は当然のことですが、地域医療(在宅~外来~入院診療)から大都市でのERや集中治療まで、自分が働く場所で社会から求められることに柔軟に応えることができるのもジェネラリストの大切な素養と考えます。
ジェネラリストには
などいろいろなロールモデルが存在します。
私たちと一緒に、多様な場所で活躍できるジェネラリストを目指してみませんか。
私は、ジェネラリストの活躍する場と連携として図のようなモデルを考えています。
内科専門医、救急科専門医、総合診療専門医どの研修プログラムで開始しても、どんな場所でも絶対に逃げない、患者の最善を考えることができるジェネラリストに育成することをお約束します!!
救急総合内科学講座 主任教授岩田充永
重症疾患も対応できる内科医に!
Closed ICUであり、総合内科専門医・集中治療専門医を併せ持つ当科スタッフがリーダーとなり、当科スタッフ(集中治療専門医・総合内科専門医・救急専門医・外科専門医・循環器専門医など有資格者多数)・後期研修医でチームを構成しています。また救急科(外傷専門医・整形外科専門医)も診療に加わっており、直接指導を受けることも容易です。
ICUに入室する症例を救命するには迅速かつ適切な診断・根治的治療・それをサポートする全身管理が求められます。その全ての教育を受ける機会があります。
Problem listはもちろん、By systemアプローチに基づいた症例の評価・治療方針の決定を毎朝ベッドサイドで行います。また熟練スタッフとともにICUに必要な検査・手技を学ぶ機会も豊富にあります。
ドクターGに出演した植西教授による総合内科・集中治療をテーマとした系統的レクチャーをはじめ、各スタッフのレクチャーも定期的に行っております。また、国内外問わずトップクラスの臨床医を招聘し、Bedside teachingや症例カンファレンスを通した一流の教育を受ける機会もあります。
Intensivistをはじめとする医学雑誌の執筆機会も多く、他施設研究など研究に関わる機会も多いです。また臨床疫学者である当科スタッフより研究のサポートも受けられます。
重症患者の初期対応能力はもちろん小児や外傷の対応もできるように!
当院は大学病院でありながら救命救急センターとして軽症から重症まで幅広く患者の受け入れを行っており、年間25,000人程度の救急外来受診患者がいます。救急車搬送患者数は年々増加しており平成29年度は9900台を突破しました。救急車の応需率はほぼ100%です。内因性疾患のみならず重症外傷や重症熱傷、精神科救急、小児救急など症例は多岐に渡ります。また集中治療室へ入室する患者も多数おり重症度も高く非常に多くの経験を積むことができます。
また救急と言えば外傷や外科的処置というイメージが強いかもしれませんが、実際には内因性疾患が多くを占めます。敗血症性ショックや急性呼吸不全、高カリウム血症、痙攣重積、急性心筋梗塞などの内科系疾患の急変に対する初期対応ができるようになることはもちろんのこと、緊急性は低いものの精査が必要な患者に対して適切な検査を行うための幅広い知識をつける必要があります。
私たちの目指すジェネラリストはこれらにも対応できる「内科に強い救急医」や「救急に強い内科医」です。「あの先生が来てくれればもう安心だ」という医師を目指して頑張りましょう。
複雑な病態や背景を把握し、目の前の患者さんに起きている全てに向き合う。
当院には数多くの臓器別診療科が存在し、心筋梗塞、脳卒中、悪性腫瘍など専門家が診療に当たっています。単一の臓器が不調をきたし病気になっている場合はその専門家が診療した方が患者さんにとっては安心でしょう。しかし超高齢社会の中で、単一臓器の問題として捉えているだけでは患者さんはhappyにならないことが多くなっています。人間は臓器の集まりではなくそれぞれのシステムが複雑に絡み合っています。特に高齢者は複数の疾患を抱えていることが多く、時には治療薬による副作用によって体調不良をきたしていることも少なくありません。また人はそれぞれ、これまでの人生のstoryや家族背景を持っており、それらの影響を強く受けて人は病んでいくわけです。
総合内科医はそういった複数の臓器システムと患者背景を統合し、「一人の病んだ患者さん全体」として診療に当たることで全人的な医療を提供することができます。『複雑な病態や背景を把握し、目の前の患者さんに起きている全てを診ることができる』のが我々総合内科医の特徴です。
大学の総合内科は「どの診療科にも当てはまらない患者さんを見ているすきま産業だ」と言われることがよくあります。これは我々にも当てはまる事実です。しかしこれこそが内科の醍醐味だと我々は考えます。前述した通り、単一の診療科だけで解決しない問題を包括して診ることができる能力こそ今の日本の医療に求められていることだからです。
また我々のところには不明熱や体重減少、数ヶ月続くめまいといった、診断がつかず原因がわからないと言われて困っている患者さんも多く訪れます。詳しい病歴聴取と細かい身体診察、そして効率の良い検査によって診断をつけることも我々総合内科医が得意としているところです。
「そうだ、あの先生に聞いてみよう。あの先生はだいたいの問題にわかりやすく答えてくれるから。」そんな医師になるべく、日々患者さんに向き合っています。
当院では、現場の雰囲気が分かる院内見学の実施や
先輩医師に直接相談や質問ができる体制を整えています。
まずは、お気軽にご連絡ください。
総合内科には興味がありますが、救急や集中治療領域には苦手意識を感じております…。大丈夫でしょうか?
多様な場所で活躍できるジェネラリストといっても苦手意識を持つ領域があるのは当然のことです。だからこそ、得意分野が異なるジェネラリストが一緒に研鑽を積むことの意義を感じます。藤田医科大学のERには1次~3次まで年間約8500台の救急車搬送があります。救急は苦手と言っていた人が重症多発外傷例に対して適切に気道管理循環管理を行って救命治療に繋げる様子、内科は苦手と言っていた人がERだけでは確定診断が困難な発熱症例でIEや悪性リンパ腫の可能性がある場合に適切なフォローアッププランを立案している様子を見るのは本当に嬉しいことです。当科には総合内科、集中治療、救急医療のそれぞれの分野に優秀な指導医がいます。彼らの指導の下で得意分野の異なる仲間と研鑽を積むことで、どの分野においてもジェネラリストとして一定水準以上の診療ができるようになると確信しています
研修修了後の進路は?
後期研修を修了し、希望する専門医を取得されたあとの進路については個々人の希望を尊重しています。具体的には
などを想定していますが、いずれの場合も推薦状を作成するなど最大限の支援を行いたいと考えています。多様な場所で活躍できるジェネラリストのニーズは高く、就職先に困ることは絶対にありません(笑)。
給与や勤務時間などが心配なのですが…
具体的な金額などを記載することはできませんが、その年次の医師の平均的な金額を下回ることはありませんので御安心下さい。「自分や家族を大切にできない医師が患者を大切にできるわけがない」と考えています。出産された女性医師へのサポート、男性医師の育休取得(取得者は現在まで6名)、日々のプライベートを大切にする時間の確保は当医局の最重要事項です。見学に来られた際に医局員に直接聞いていただければ安心できると思います。
総合内科になりたいのですが、救急や集中治療まで扱うことに戸惑います…外傷も扱うのですか?
日本の救急医療は主として外科出身の医師が、集中治療は麻酔科出身の医師が担ってきた歴史があります。これは、交通外傷が主なターゲットであった1970年~80年代に偉大な先人が創り上げたシステムです。内因性救急が多くなってきた現代において、「診断学に精通した内科医・ジェネラリストが彼らと協働し救急医療や集中治療に参画することで、より社会に貢献できるのではないか」というのが日本初ともいえる私たちのチャレンジです。
主任教授の岩田は、内科研修後に10年ほど救命救急センターで現場のリーダーとして多くの外傷診療を経験し藤田に赴任し現在は救命救急センター長として、大学挙げての外傷診療の質向上に取り組んでいます。
病院教授の植西は、総合内科医として研鑽を積み重症内科疾患、診断困難症例の診療を経験し藤田に赴任した現在は救命ICUのリーダーとして内因性疾患、外因性疾患を問わず集中治療の指導を行っています。(全国の医療機関からジェネラリストが研修に来てくれています)
救急総合内科の医師は、総合内科医を目指す医師であっても重症外傷において
が適切に遂行できるように指導しています
手術・TAE等については体幹部外傷に強い外傷外科(平川教授)、四肢骨盤外傷に強い救急科(田島病院教授)、TAEに強い放射線科、脳神経外科など病院内のすべての診療科と良好な連携のもと治療にあたっています。Trauma registry等のデータベースからも、全国トップレベルの治療成績であり、内因性疾患同様に東海地方の他の救命救急センターからも多くの紹介患者を受けています。もちろん、外傷に強い救急医になりたい場合の研修環境も十分に整備されています。
救急医になりたいのですが、内科を研修しなければいけませんか?
救急医にとって、重症患者においては全身状態の安定化に精通していることは当然求められます。しかし、適切な診断・評価なくして適切な治療を行うことはできません。診断学を学ぶ上で総合内科病棟での研修はとても適した環境です。総合内科病棟では50名前後の入院症例を担当し、主にERから入院する内因性疾患(common diseaseの主治医能力を獲得するのには最適です)と診断困難で紹介されてきた症例で構成されています。将来救急医となるのであれば、このような環境で内科医の思考過程を習得しておくことは極めて強い武器になると考えます。
岩田充永 主任教授
植西憲達 病院教授
田島康介 救急科教授
加藤千紘 講師
神宮司成弘 助教
日比野将也 助教
都築誠一郎 助教
中島理之 助教
田中玲人 助教
新垣大智 助教
当科は新専門医制度における
「内科専門医」、「救急科専門医」、
「集中治療専門医」の取得が可能です。
当科はでは診療情報を元に
下記の研究を行っています。
当院の意思に共感し、ジェメラリストを目指す方を募集しています。
また当院では、現場の雰囲気を知ってもらうために院内見学の実施や
先輩医師に直接相談や質問ができる体制を整えています。
まずは、お気軽にご連絡ください。
あなたの疑問や不安に先輩医師が直接お答えします。
些細なことで構いません。まずはお気軽にご連絡ください。
※患者様による病院・疾患などのご質問にはお答えできかねますのでご了承ください。